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森崎伯霊画集―田園讃歌: 森崎 伯霊: 本

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森崎伯霊画集―田園讃歌

森崎伯霊画集―田園讃歌

内容(「MARC」データベースより)

常に自身が生まれ育った小さな生活と、いとおしくも消えてゆく宿命を背負った自然へと視線を向け続けた森崎伯霊の日本画作品を、代表作品、初期作品、季節の情景、その他の作品に分けて収録する。

出版社からのコメント

森崎伯霊は播磨を代表する日本美術院展特待の日本画家です。伯
霊は、地方にあって、田んぼ、麦畑、牛追い、草笛、蛍狩りなど、かつて日本中
で普通に見られた農のある風景を、戦中・戦後とも一貫して描き続けました。
田園風景は多くの画家がモチーフにしていますが、伯霊の絵は、農婦からイタチ
やタデ草に至るまで、いきとし生けるものの喜びに満ちています。一見懐かしく
ノスタルジックでありながら観る人に格別な幸福感をもたらすのはそのせいで
しょう。もはや消えゆく運命にある農のある暮らし、その小さな営みの中にも幸
せがあるのだという作者の思いが伝わってくる心あたたまる画集です。

抜粋

<序文より抜粋>
今、私たちは、この画家の残した気負いのない素朴な絵を眺めながら、かつてほ
とんどの日本人が過ごしてきたはずの日々を想うことができる。それらは、わず
か数十年前まで、おそらく日本中で見られた人々の営みであり風景であったはず
だが、既に目にすることは叶わなくなってしまった。伯霊の視線は、常に自身が
生まれ育った小さな生活と、いとおしくも消えてゆく宿命を背負った自然へ
と向けられ続けたが、それは昭和の、特に戦後という時代の激変する社会にあっ
て、希少な態度であったといえるだろう。

元、姫路市立美術館・兵庫県立美術館学芸員 岸野裕人