内容(「BOOK」データベースより)
作家・戯曲家あるいは言語芸術家サミュエル・ベケットと画家ブラン・ヴァン・ヴェルデ
。年齢も近いこの二人は無名時代から唯一無二の友情によって結ばれていた。それだけではない。沈黙の極みから浮かび上がるものをとらえ、困難な過程の果てに差し出される作品、そしてその後ろにそっと消え去る作者、こうした姿勢は今世紀を生き抜いた二人に通うものだった。著者ジュリエはこの二人に出会い、彼らの存在そのもの、ほとんど生そのものを、深い尊敬と共感をこめて見つめ、おのれの内面の奥底で受けとめる。その結果、言葉が言葉として生まれ出るその瞬間、あるいは絵画が絵画として現われ出る現場がとらえられ、沈黙が、まさに息吹きとして読者に伝えられる。このような生きた証言であることにおいてこそ、本書は、作家であり詩人であるジュリエの作品としての光を放っている。



