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ムンク伝: スー・プリドー 木下 哲夫: 本

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ムンク伝

ムンク伝

内容紹介

「わたしの絵は告白である。絵を通じて、わたしは世界との関わりを明らかにしようと試みる」-ムンクはこう書き綴った。
《叫び》《死の床》《キス》をはじめ、ムンクは一つのイメージを、時をかけ繰り返し描きつづけた。内面のヴィジョンを映し出すそれらの絵と、人生体験を切り離すことはできない。ムンクにとって、作品とは芸術ではなく、人生だった。
最愛の母の死、強い絆で結ばれた姉の喪失、妹にとりついた精神の病、貧困、宗教の束縛・・・・・・家族を襲い、人生を導く不気味な力に、ムンクは終生怯えていた。
19世紀末、時代も虚無と頽廃の空気におおわれていた。北欧の都クリスティアニア(オスロ)でくりひろげられる、若きボヘミアンたちとのアブサンと自由恋愛の日々。無政府主義者の鬼才ハンス・イェーガーの人と思想はムンクを強く惹きつけ、北欧の奇才、イプセンやストリンドベリらとの交わりは、ムンクの孤独な魂を勇気づけた。
また、ムンクは大変な読書家だった。文学、哲学、音楽、科学、医学、そして当時新興の分野であった心理学の本は、その思想と絵に大きな役割を果たしている。同時に、書くことで自己分析を試みたムンクは、日記や手紙を多数残した。この本に声を与えているのは、それらムンクの言葉である。
幼い頃よりムンクの絵に親しんだ小説家、美術史家の著者が、膨大な量の第一次資料を読み込み、愛情あふれるこまやかな筆致のもとに書き上げた、ムンク伝の決定版!カラー図版多数収録。

内容(「BOOK」データベースより)

「わたしの絵は告白である」。画面全体を覆う不安と恐れ。ムンクは耐え難い人生の体験を、絵に描くことで乗り越え、生きた。多数の日記や手紙をもとに、その痛ましい生を描ききる、最後の伝記。カラー図版多数収録。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

プリドー,スー
イギリスの小説家、美術史家。イギリスに生まれ、ムンクの後見人で、肖像画にも描かれた大叔母の国、ノルウェーで洗礼を受ける。幼少期よりふたつの国を行ったり来たりし、ノルウェー語に親しんだ。フィレンツェ、パリ、ロンドンで美術史を学んだ後、小説を書き始め、これまでにもうひとつの故国ノルウェーからインスピレーションを得た作品を多く執筆している。『ムンク伝』で、2006年度のジェイムズ・テイト・ブラック記念賞・伝記部門受賞

木下 哲夫
1950年生まれ。京都大学経済学部卒。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

目次

ひっこみじあん―1863年以前
永久に結ばれ―1864‐68年
クリスティアニアで過ごした少年期―1869‐75年
鮮血の幟―1876‐77年
信仰心の喪失―1878‐81年
「ぼくは画家になろうと思う」―1879‐81年
「ブラウン・ソースはもうたくさん」―1882‐85年
計算ずくの誘惑―1885年
朝飯前にちょいと一杯―1883‐86年
安直な芸術と魂の芸術―1886年〔ほか〕