内容(「BOOK」データベースより)
人は死の問題に無関心ではいられない。言うまでもなく、それは人は必ず死すべき運命の者であるからにほかならない。しかも、死は普遍的な生理学上の問題であるばかりではなく、時代や地域によって関心の在り方が相違する文化的な問題でもあるに違いない。本書は、わが国古代中世期を生きた人々がいかにこの問いに思いを巡らしたか―他者の死を哀しみ悼み、また、自己の死を畏れつつも受容したのか―を考察する。
内容(「MARC」データベースより)
かつて人々が思い描いた現世と他界のイメージを、現存する仏教説話画の図像解釈から探る。古代から近世初期に至る死生観の歴史的変遷を素描し、美術作品において「死」がいかにイメージされてきたかを総覧した論文等を収める。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
加須屋 誠
1960年
東京都に生まれる。
1984年
京都大学文学部哲学科卒業。1990年京都大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。1990年日本学術振興会特別研究員。1991年京都大学文学部哲学科美学美術史専攻第一講座助手。
1992
年帝塚山学院大学文学部専任講師、同助教授を経て、2000年奈良女子大学文学部助教授、現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
序章 他界・交通・美術史
第1章 二河白道図試論―その教理的背景と図様構成の問題
第2章 愛知県津島市個人蔵「二河白道図」について
第3章 生老病死の図像学―仏教説話画研究序説
第4章 聖衆来迎寺本六道絵「人道不浄相図」考
第5章 病草紙研究―「美術史」と「他者」
第6章 「鼻黒の男」とは誰か?―病草紙の世界観
第7章 金戒光明寺所蔵地獄極楽図屏風試論―その図様構成と主題の問題
第8章 臨終行儀の美術―儀礼・身体・物語