内容(「BOOK」データベースより)
神聖ローマ皇帝家としてのみでも400年間ヨーロッパに君臨したハプスブルクの帝国が、最後の花を咲かせようとしていた帝都ウィーン。貴族社会の寵愛を受け、やがてこれに反逆する才能豊かな一人の男。グスターフ・クリムトのなかで、旧時代の豪奢と、新時代の生身の創発力とが拮抗する。彼の救いは何処にあるのか。連綿と続く草花や枝葉の装飾の彼方へか。あるいは、自然そのものとして現れようとする愛すべき女たちのなかにか。ウィーンのあだ花か、裸の真実か。

第1章 世紀末ウィーン
第2章 クリムトとアカデミズム
第3章 ロマンティシズムとクリムト
第4章 分離派
第5章 ベートーヴェン・フリーズ
第6章 ストックレー邸と生命の木
第7章 黄金様式と女たち
第8章 素描
第9章 クリムトと表現主義
第10章 風景画